競馬における心理学の利用
初めに
近頃、競馬がとても流行っている。
競馬をモチーフにしたゲーム、Youtuberが馬券を賭け、それを配信したりしていて、更には芸人たちもいくら掛けましたという内容を動画にしている。
そいつらはその動画の売り上げなどで負けた分を回収できるので羨ましい。
私は競馬をただ見るだけで十分満足であり、馬券はたまに100円ぐらいしか賭けないのだが、私が通っている大学では、万円単位で賭けたりしている人がいる。
大学生の癖にそんなに金を賭けられるぐらいの余裕があるのが羨ましい限りだ。
しかし、大学の中で聞くのはいくら負けた。とか損をした話が多く感じる。
16頭の馬で競馬をしている場合、1位を当てる単勝が的中する確率は1/16であるので当たり前だが。
しかし、前の競争で何着だったとか以前に心理学的な考えから、馬券を買う前に勝負が決まっている場合がある。
なので競馬で出来るだけ負けないための心理学を記していこうと思う。
なぜあなたは有馬記念でタイトルホルダーを買ったのか。(ザイオンス効果)
今年の有馬記念はイクイノックスを本命にするか、タイトルホルダーを本命にするかで明暗が分かれていた。
イクイノックスは天皇賞秋で大逃げをした馬を差し切った。
タイトルホルダーは凱旋門賞では11着ながらも、天皇賞春、宝塚記念で1着だった。
私もどちらを買うか迷ったが、イクイノックスから買ったのでどうにか勝つことができた。しかし、タイトルホルダーは9着となった。
あなたがタイトルホルダーを買った理由は色々あるだろうが、その中の一つにザイオンス効果がある。
ザイオンス効果というものは、名前を聞けば聞くほど、その名前のものを気に入ってしまうことをいう。
競馬をあまりやらない人はイクイノックスという馬は知らないがタイトルホルダーは何度か聞いたことがある。という人が一定数いたと思う。
また、ある程度競馬をやっている人でも、タイトルホルダーのほうが話に出てくる頻度は高いと思う。
なので、見た、聞いた回数により、無意識のうちにタイトルホルダーに入れ込んでしまったわけである。
結果として損をすることになってしまったというわけだ。
一発逆転はラストレースで。(帳尻合わせの法則)
やはりラストレースは損を巻き返したい。なので大穴に突っ込んで負けてしまうことがある。
その話は皆分かっているが無意識にやってしまっていることである。
競馬は全体の掛金の75%を分け合うギャンブルなので、必ず、誰かは損をする。
レースがラストになってくるほど、その人たちは大穴に賭ける。
結果的にせっかく大穴を当てたとしても、返ってくる金額も最初のレースより最後のレースに近づくほど少なくなっていく。
なので、競馬は最初に大穴や穴を狙い、最後に近づくほど人気がある馬に投票をすることで、結果的に少し得をすることが出来る。
私は、12レースの中で6レースから人気がある馬中心で賭けている。
まあ、当てられなくても意味はないのだが…。
君の本命は必ずしも君の選択ではない。(アンカー効果)
世の中には数字が恐ろしいほど多く使われている。
目に見える数字はお金や距離、量など。また、日ごろの会話にも数字は使われる。それがあなたの本命を決めてしまう可能性がある。
例えば、「あのアイドルグループの人数って何人だったっけ」「6人だよ」「ふーん。ところであの6番の馬はよく見えるね」といった感じである。
先ほどの会話はあまりに短縮しすぎたが、記憶の奥のほうを6という数字が支配し、このようなことが起きる。
「5番、6番の馬、どっちも能力がほとんど一緒だな」と感じた時も6番を選ぶ確率が高くなる。
このように一見関係ないような数字もあなたの選択に影響を与える。
なので、大切なのは馬を選ぶときにこのようなことが無いかを考えることである。
終わりに
人間は知らないうちに行動を支配されている。これはしょうがない。
大切なのは支配されていることを知ることだと考えている。
今回の話で少しは自分以外のものに支配されていることが分かってもらえたと思う。
競馬と関連する心理学は他にもあり、「負けたのに実質勝ち」とか言ってしまうことも心理学であり、競馬で稼いだお金をしょうもないことに使ってしまうことも心理学である。
また、実際には関係ないのに数回続いたので、関連性があると勘違いしてしまう(このレースは1番と5番が強い。と10年間のデータを使うが、10年のデータでは必ずしも関係性があるとは言えない)のも、人間が支配されていることの一つである。
というかギャンブルなんて長期的に見ると損をするので、如何に勝ち抜けをするか、いつ競馬を辞めるのかが大切なのである。
長期的に競馬を楽しみたい場合は私のように100円ずつ賭けるのをお勧めする。
だってそれが一番損をしないもの。
おまけ
このプロジェクトは競馬プロジェクトです。…嘘です。
アプリケーションやWebサービスの開発をするプロジェクトです。
しかし、競馬好きのメンバーがいるので競馬好きも歓迎します。
プログラミングも一から教えるので安心して参加できます。
2023年は競馬と一緒にプログラミングを始めてみるのはいかが?
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