LaTeXは良きゾ!
はじめに
みなさん、こんにちは。Tourism ProjectのRySaです。 今回の記事では、最近私がお世話になり、そしてハマっているテキストベースの電子組版システムLaTeX(ラテフ、ラテック)についてご紹介できればなと思います。
最近、卒論をLATEXを使い、執筆しています。 これまでも何本か論文をWordを使って、書いたことがあったのですが、これまで論文を書く上で抱いていたストレスがLaTeXを使うことで消えたようでとても楽しく執筆できています。 私の世界が変わったので、読者のみなさんにも共有したいと思った次第です。
LaTeXとは?
LaTeXとは、電子組版システムです。 活版印刷のような文字や図、表などの要素を紙面に配置することを設定に基づいてやってくれます。 おそらく日頃みなさんが使っているWordなどのワープロソフトに似ています。
ただ、ワープロソフトを使っていると思っているように配置されなかったり、文字中心となる論文やドキュメントできれいな文書をつくることが難しかったりとなにかと苦労しませんか?
LaTeXは、設定をするだけで数式や記号などももちろん、文書をきれいに整え、出版本を作ることができる程のレベルで出力できます。 すごくないですか!?
また、LaTeXが優れている理由として、
目次、参照、索引などの高度な編集作業を自動化できる
章ごとなど好きな場所でファイル分けをして、記述することができる
同じ内容でもスタイルの設定ファイルを変更することで、文書レイアウトを変えることができる
タグで囲むだけで、タイトルやサブタイトルなどの文字サイズはもちろん、箇条書きの書式変更や色の変更、ソースコードの貼付などが容易にできる
などが挙げられます。
LaTeXを感じてみよう
実際どのように記述されていくか見たほうが見たほうが早いと思うので、ここでは少しサンプルを上げようと思います。 以下の図のようなドキュメントを作成してみようと思います。
以上のドキュメントを作るためにLaTeXでは以下のようなソースコードを記述します。 少し難しいように見えますが、形式のテンプレートさえ作ってしまえば、章、節、小節をどのように書くか決め、あとはスタイルを気にせず、文字を書いていくだけになるので、めっっっっっっっちゃ楽に書くことができます!
\documentclass[a4j]{ltjsarticle} % 数式 \usepackage{amsmath,amsfonts} % 画像 \usepackage{graphicx,color} % 余白設定 \usepackage[top=15mm, left=15mm, right=15mm, bottom=15mm, includefoot]{geometry} \usepackage{url} \begin{document} \title{本当にちょっとしたサンプルLaTeX書いてみた} \author{RySa} \date{2023/01/14} \maketitle \section{LaTeXを構築してみよう!} Let's Install! % 箇条書きも色んな種類あるよ。(itemize、enumerate、description) \begin{enumerate} \item TeX Liveがあれば安心!(\url{https://www.tug.org/texlive/acquire-netinstall.html})~\cite{texlive} \item VSCodeで最高のLaTeX環境を作ることも可能!~\cite{vscode-tex} \end{enumerate} \section{章だよ} \subsection{節だよ} \subsubsection{小節だよ} きれいに文書を埋め込んでくれます。 また、数式もきれいに入れてくれます。 % 数式 \begin{gather} (\sin x)' = \cos x, \quad (\cos x)' = -\sin x, \quad (\tan x)' = \frac{1}{\cos^2 x} \\ (e^x)' = e^x, \quad (\log x)' = \frac{1}{x} \end{gather} \section{図を置いてみる} 図~\ref{fig:luffy}には、いらすとや~\cite{irasutoya}から拝借してきたルフィー殿がおります。 % 図 \begin{figure}[h] \centering \includegraphics[width=60mm]{fig/onepiece01_luffy2.png} \caption{\label{fig:luffy}いらすとや ルフィー} \end{figure} % 参考文献 \begin{thebibliography}{2} \bibitem{texlive} Installing TeX Live over the Internet, \url{https://www.tug.org/texlive/acquire-netinstall.html} \bibitem{vscode-tex} VSCode で最高の LaTeX 環境を作る, \url{https://qiita.com/rainbartown/items/d7718f12d71e688f3573} \bibitem{irasutoya} いらすとや, \url{https://www.irasutoya.com/2021/01/luffy.html} \end{thebibliography} \end{document}
最後に
本記事では、最近私が感動しているLaTeXについて紹介しました。 LaTeXはドキュメントや論文の他にも、スライドも作ることができたりします! 個人的には設定を少ししたら、あとは書くだけでスタイルを気にしないで出来ることや、参考文献の便利さ、今回は紹介しませんでしたが目次の自動化の便利さなど様々な部分で驚きと感動がありました。
以下の記事はVSCodeでLaTeX環境を作り、ローカルだけで作成することができます!これめちゃくちゃ便利でした! ぜひ、みなさんも機会がある際は使ってみてください! qiita.com
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執筆者:RySa